シルエットと経年変化を楽しむヌメ革のバッグ

ヌメ革とは、動物の皮を植物の渋に含まれるタンニンで鞣した後、表面加工をせずに仕上げた革です。
染色も型押しもしていない、いわばすっぴんの状態。
革本来の風合いを楽しむことができます。

そんなヌメ革を使って、私なりのバッグを作りました。

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自立して、開け閉めが簡単、つい使いたくなるようなバッグにしたい。
そして何より大事なのは、このバッグを持つことで気分が盛り上がること!
そのために上品な雰囲気と高級感は必須です。

そして今回は本体のシルエットが変化するようにデザインしています。
形が変わることで、いつものバッグもちょと新鮮な気持ちで持つことができそうです。

仕掛けはフラップ(バッグの蓋)と横マチにあります。

フラップはバッグの口元を閉じる役目を果たしています。
ファスナー等に比べると若干心細く感じるかもしれませんが、その分開け閉めが簡単なので、普段使いにはぴったりです。

もちろんフラップを開けたまま、トートバッグのようにして持つこともできます。

そして、横マチ。
バッグの内側に入れるか、外に張り出すか、どちらでも使えるようにしています。

後ろ姿の雰囲気も少し違います。

ヌメ革の色は、使いはじめは明るめのベージュですが、使用していくにつれて色艶が増し、味わい深い表情に変化していきます。
「レザーのバッグを探していて、明るめの色味も気になるけど結局無難な焦茶・黒を選んでしまう」という方はヌメ革のバッグを選択肢に入れてみてはいかがでしょう。
使いはじめの明るい色も、経年変化後の落ち着いた色味もどちらも楽しめるメリットがあります。

ただし、すっぴん革なので傷や水染みができやすいという弱点も。

ですが、大丈夫です!

最初は気になっても経年変化のうちにほとんど目立たなくなります。
使い込むほど愛着が湧いてくるバッグになるはずです。

2021年1月製作

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