過去にお受けしたカスタムメイドの事例その4です。


以前スマホポシェットをご購入いただいたお客さまから、
「同じ革で手持ちのバッグ用のショルダーストラップを作ってほしい」とのご依頼。
なんでも、付属のチェーンストラップの使い勝手がイマイチでお困りだったとのことでした。
通常であれば丁重にお断りしていたと思います。
なぜかというと、一口にショルダーストラップと言っても
・ストラップの幅、長さ
・長さ調節の仕様
(美錠、ギボシ、送りカンなど。詳細省略)
・取付金具の種類
などなど、決めなければいけないことがたくさんあります。
通常のご注文分の製作や新作の検討、そこに追加して1点もののオーダーをお受けする…となると私にとってはオーバーワークというのが実情です。
技術力を向上させて仕事をスピードアップしなければというのが常に課題です。
話を戻して、
今回のケースのお客さまは、かなり明確なイメージ↓をお持ちでした。
・IDカードホルダーのネックストラップ↓の雰囲気で
・金具はストラップの両端につける
・金具の先端~先端で長さをご指定
ということで、
すぐにでも製作に取り掛かれる内容でしたのでお引き受けしました。
1点だけご確認いただいたのは取り付けについて。
折角カスタムメイドで製作したのに、手持ちのバッグに取り付けられなかった、なんて事態はなさそうで十分あり得ます。
こちらが使用予定の金具サイズをお伝えして、お手持ちのバッグに問題なく取り付けらるか確かめていただきました。
そしてやはり避けられないのが価格の問題。
勝手な思い込みかもしれませんが、
ストラップは「付属品」のイメージが強いような…。
単体でそれなりの価格になってしまうと、受け入れられにくい気がしています。
でも、実はストラップのように細長い紐をつくるのは結構手間がかかる(=なかなかお安くできない)のが実情です。
※仕様や製作方法にもよりますが
お客さまには、「お値段は可愛くないかもしれません」とご提示した上で、それでもありがたくご用命いただいたので製作しました。
お送りしたところ、「ぴったりです」とすごく喜んでいただいて、私の方がお礼を申し上げたいような気持ちに。
なんというか本当に、今の時代は安価なものを探そうとすればいくらでも溢れていますよね。
コストパフォーマンスでは市販品に太刀打ちできない27bagですが、それでもお選びいただけることにいつも感謝しています。
余談ですが、オーダーだと好みの長さで作れるのもメリットです。
「長さ調節できるストラップでいいじゃないか」と思うところですが、ジャストサイズの方がかっこいい。




