バッグを選ぶときに「ポケットや仕切りが多い方が使いやすい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
でも、個人的に「そうとも言い切れないんじゃ?」と思っています。
ポケットが付いていた方が使いやすいと思うバッグ
もちろん、ポケットが付いていた方がいいと思うバッグもあります。
一つ目は、工具入れなど用途が決まっているもの。
細々としたものを収納するための仕切りやポケットがあった方が断然使いやすい!
二つ目は、バッグ本体の素材がくったりしていて自立しないバッグ。
荷物がバッグの中でガチャガチャ移動して迷子になりがちです。
ポケットや仕切りがあれば、だいぶ使いやすくなりますよね。
ポケット・仕切りがデメリットになるケース
一方、27bagでご提案しているような、本体がしっかり自立するタイプのバッグは
ポケットや仕切りが無くても使いにくさを感じない人が多いのでは?と考えています。
(実際どう感じるかはやっぱり人それぞれなので、一応断言せずに疑問形で…)
むしろ、ポケットや仕切りがある方が使いにくいケースもあるんです。
例えばこちらのバッグ。
中央の仕切りが荷物を寄せ付けません(笑)
そこそこ大きさのあるバッグなのに、
・お弁当→×
・マグボトル→×
と、厚みのあるものは全く入らないんです。
とはいえ、このバッグの仕切りは強度を保つために重要なパーツなので仕方無いのですが。
ちなみに「この鞄は何も入らない!」と不満を持ちつつも結構使っていました。
これは、機能よりデザイン性を重視した結果です。
毎日使うのはちょっとしんどいですが、
「お気に入りを使う特別感」が気に入っていました。
そしてもう一つはこちらのバッグ。
中に取り付けたフリーポケットは、携帯電話収納用です。
このポケット、付けなければよかったなぁと思っています。
なぜかというと、ポケットの厚み分だけバッグの収納スペースが減ったから。
ポケットをつけることで、バッグの中にデッドスペースが生まれてしまいました。
そして実はこのポケットはガラケー用。
スマホは入りません。
当時はガラケーが無くなるなんて思いも寄りませんでした。
その時愛用しているアイテムをこの先もずっと使っているとは限らない…。
長く付き合っていきたいバッグを作るときには、こういったことも考慮しなきゃいけないのかと勉強になりました。
この辺の話は自宅の収納問題に置き換えるとわかりやすいかもしれません。
バッグも収納と同じで、細かく決めすぎるとかえって使いにくくなることがあります。
押し入れ・クローゼット収納で、
「あと〇センチ高さがあれば収納できたのに…。」
と落胆したことはありませんか?
また、引き出し収納で、細々したものをきれいに収納するために仕切り材を使ってみたら、
「あれ?仕切り材の厚みのせいで収納スペースが小さくなったような…」
と複雑な気持ちになったことはありませんか?
私はどちらもあります…
ちなみに、このポケットの底にたまったホコリ…お掃除するのが難しいです😢
外ポケットに注意
外ポケットがあるとスマホやパスケースをさっと出し入れするのに便利ですよね。
でも、ちょっと気にしておいた方がいいかな、と思うのはエレガントな印象にしたい場合。
外ポケットが無いものを選んだほうが無難です。
例をあげてみます。
例えばこちらのリュック。
背面にパッチポケット、表にフタ付ポケットが付いています。
このポケット、もし下の写真のブリーフケースに付けてしまうと、かなりカジュアルなバッグになると思いませんか?
カジュアルな雰囲気を狙っている場合はよいのですが、単に「便利だから」という理由ならば注意が必要です。
デザインと機能性のどちらを選ぶか、ちょっと考えてから決定した方がいいかなと思います。
また、バッグ本体の一部がポケットになっているようなデザインの場合(例↓)
ポケットにあれこれ詰め込んだ状態で使い続けると、バッグの型崩れの原因になるので注意が必要です。
まとめ
場合によってはポケット・仕切りが無い方がスッキリ使えるバッグになります。
市販のバッグインバッグを活用するのも一案です。
中身がスッキリしている方が、お手入れが楽というメリットもあるんです。
ポケットってどうしてもごみが溜まりやすいので。
なお、27bagのバッグはポケットを付けていないものが多いですが、オプションで追加することは可能です。
ポケットについて思うことを長々と書いたものの、やはり重視すべきは作る側の考えではなく、実際に使う方がどうしたいか。どうぞ、お気軽にご相談ください。
なんだかアンチ・ポケットの人と思われてしまいそうなので念のため…。