





きっかけとイメージ
友人が「IDカードホルダーを探してるんだけどピンとくるものがない」とつぶやいていました。
確かに、世の中には100円ショップからハイブランドにいたるまで数多くのIDカードホルダーが販売されていますが、多すぎてどれを選べばよいのかわからなくなってしまうのかもしれません。
そこで、私が彼女をイメージして製作することを提案しました。お祝い事を兼ねてのプレゼントです。
派手な物が苦手で、どことなくミステリアスな雰囲気のある彼女に似合うようにデザインしました。
カッチリし過ぎず、可愛すぎず、装飾は少なめ。
シンプルだけど、他にはないカタチ。
特別感を持ってもらうことで、
「今日も頑張ろう!」
と、仕事モードへのスイッチになるアイテムを作ろうと考えました。
デザインのこだわり
柔らかい雰囲気、可愛すぎない上品さ
カード自体が長方形なので必然的にカードホルダ-も角ばったカタチになりますが、ポケット口のラインを曲線にして柔らかい印象に。
裏面の窓無しポケットは大胆なラインにカットしています。
ステッチは左右の2辺だけ。当初は下辺にもステッチを入れてみたところ野暮ったく見えたので却下。
カッチリし過ぎない良い塩梅に落ち着いたと思います。


本体には金具を付けない
カードホルダーにはネックストラップを取り付けるためにDカン金具を付けることがあります。
機能としては必要でも、美しい長方形に余計な出っ張りは付けたくない。
代わりに本体にハトメ金具を取り付けてもよいのですが、イメージしている上品な雰囲気からは遠ざかる。


そこで、本体に小さなホールを開けてネックストラップを取り付ける仕様に。
ストラップを取り外して単体のカードケースとしても違和感なく使用できます。
中央の隠しポケット
ポケットは表裏のほかに真ん中に1個所。
ストラップを外さないと出し入れできない不便さはありますが、反面中身が落ちにくいポケットという利点もあります。
お守りや大切な人の写真、もしものときのための千円札など、いろいろ活用できそうかなと設置しました。

おまけじゃないネックストラップ
ネックストラップには、小さくて軽量で、見た目がシュッとしている豆鉄砲ナスカンを採用しました。
「カードホルダーのおまけ」的な存在になりがちなネックストラップですが、1メートル近い距離を手縫いで仕立てるので、実は製作にはカードホルダーと同じくらいの手間をかけています。
手縫いにはやはり存在感があり(もちろん好みは人それぞれですが)、時間をかけるだけの価値があると感じています。

納得の出来栄え。
楽しい会社生活の助けになりますように!
2021年1月製作